賽の河原で待ち合わせ

死ぬまで、女をやる予定

近況

元気です。もう久しく更新してないから、なにを書けばいいかわからない。

2018年も明けてすでに2ヶ月。だいぶ板についてきた感じあるよね。書けるもん、サラッと2018年って。一瞬躊躇うこともあるけど、平成のほうはむしろ30ってキリいいから、いい感じにサラッと書ける。平成もそろそろ終わるらしいけれど、先日、新しい年号もう羽生でいいじゃんっていうツイートを見て笑った。でもHだからダメなんじゃん?結弦のほうにしたら?

 

1月、ハネムーンに行きました。べつに二人とも海が好きなわけでもないし、てかわたしに至っては泳げないし、ずっとギリシャに憧れてたんだけど、休みを取れる時期が1月に限られていたので、その時期にハイシーズンでハネムーンっぽいとこ!っていう縛りでモルディブに決めて、行きました。インスタで見てたまんまの景色で、笑ってしまった。あちこちで日本人の女の子がウエディングドレス着て写真撮ってた。真っ黒に日焼けしたし、朝からシャンパン飲んで昼寝して過ごしてたし、魚と一緒に泳いだりもしました。満点の星空を見上げながらテラスで飲んだり、サンセットクルージングしながらシャンパン飲んだり、とにかくずっと飲んでました。持って行った本は4冊。サガンの「悲しみよ、こんにちは」まあ、リゾートだしこれは持っていくよねって感じで。あとは読んだことのないやつにしました。江國香織さんの「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」坂元裕二さんの「往復書簡 初恋と不倫」光浦靖子さんの「お前より私のほうが繊細だぞ!」

とにかくフライトが長くて、焼けるし、もう二度と行きたくないけど、ずっとオットと一緒にいられて面白かったし、嬉しかったし、楽しかった。帰りには羽田で、羽田離婚するぞ!って騒いだけどな。

 

光浦靖子さんの「お前より私のほうが繊細だぞ!」は本当に面白いです。飛行機のなかでヒャッヒャッ言いながら笑って、帰りにはオットに読ませたんだけどオットもヒャッヒャッ言って笑ってた。矢作が持ってるんだから、間違いない。もう本当に最高に笑えるから読んでほしい。

いい人だと思われたい。幸せになりたい。でも、幸せでいい人な女性って面白くなくない?結婚して子供を産んだ女芸人の落とし所は旦那が抱いてくれない!とかの自虐が妥当じゃないかというようなくだりは結構悲しい気持ちになった。そうだよなあと、しみじみ思う。不幸というコンテンツは面白いんだよなあ。幸せというコンテンツは別に面白くはないんだよなあ。他人の不幸は蜜の味というけれど、己の不幸もまあまあ甘い。そんなことを、ドバイあたりの上空で思っていた。

 

2月。仕事を辞めて、ニートな日々です。何もしてない。掃除と洗濯とたまに料理をするくらいで、マジで何もしてない。寒くて家からでるのが億劫なので、今週なんてオットとオットのご両親とスーパーの店員さんくらいとしか喋ってない。家と義実家とスーパーしか行ってない。

ピョンチャンオリンピックをみている。ピョンチャンってどこだよと思ったら韓国だって。可愛くないですかピョンチャンって。間抜けなかんじでかわいい。

フィギュアスケートは凄かったですね。羽生くん、アレは羽生くんじゃなければ痛くてとてもじゃないけど見れないと思うんですけど、羽生くんは羽生くんなので、すべてが素晴らしい。そして宇野くん。宇野くんもすべてが素晴らしい。かわいすぎる。オットも宇野くんの演技見てないくせにインタビューはめっちゃ見て笑ってた。わかる。カーリングを義実家で見ていたんだけど義父が「これは実は一点差で負け続けることが重要で、最後に後攻であることが鍵で、勝つというより負けないようにするゲームなんだなあ〜」と言っていて可愛かった。なるほど。勝つというより、負けない。わたしは基本的に負けまくる。その日、義両親とダイヤモンドゲームをしたんだけど当然のようにボロ負けだった。ボードゲームやテレビゲームの類で、他人に勝てた記憶がない。

 

昨日、カレーを作った。モルディブで買ってきた謎のカレースパイスを使って、せっかくモルディブだしシーフードカレーかなと思って、カニとかイカとか魚を入れて作った。カレーは作ってる途中でああ〜〜コレは不味いかもしれない。取り返しがつかない不味さかもしれない。味がない。シーフードカレーなるものは初めて作ったのだが、やはり羊肉や鶏肉のように肉類が入ってないとここまで味に深みが欠けるのか?てか味なくない?とかなり焦ったが、冷蔵庫の中のオマール海老のトマトソースという謎のソースを見つけ、スパイスと一緒に炒めて謎のルーを作りだし、追加して煮詰めると光が射した。見えてきた。そして、最終的にはとても美味しいカレーが出来たので、わたしは勝った!と思った。

 

アンナチュラルというドラマにハマっている。めちゃんこかわいい。まずキャストが最高。石原さとみさんと市川実日子さんがひたすらかわいい。バイクの窪田正孝かっこいいし、丸眼鏡の松重豊、モジャモジャ頭の井浦新とまたもや刑事役大倉孝二というピンポンコンビ。飯尾(ずん)とかめっちゃずるい。石原さとみさんのティファニーのスマイルネックレスダイヤver.というのも適度にミーハーなかんじでとてもよい。先週のセリーヌのカバの配色も超かわいかった。欲しい。このドラマ、本当に何もかもが今っぽいんですよね。この世にグレーがあることをちゃんと示している。なんていうか、ちゃんと表も裏もある。

 

先に出てきた、光浦靖子さんの「お前より私の方が繊細だぞ!」に、世の中は裏表がある人が好きだっていう内容があって。わたしは思ったことを結構そのまま言うところがあって、最近は大人になったからそこまでじゃないけど、例えば何かのお誘いに対して「行きたくないから行きません」じゃなくて「体調が悪いから行きません」とか、ちゃんと言えるようになった。昔は嘘をつくのが嫌すぎたんだけど、まあ結果は同じなんだから嫌な思いして嘘ついたほうがいいんだなってわかってきた。子供だったのです。

 

ツイッターでバズることって、いわゆる身も蓋もないことだったりする。先日見かけたツイートは、出産はめっちゃ痛いし育児はめっちゃ辛いけど赤ちゃんの可愛さで相殺されるっていうのは嘘。出産の痛みも育児の辛さもそれはそれ。赤ちゃんがめっちゃかわいいのもそれはそれ。というような内容だったんだけど、これとか典型的に身も蓋もない話だと思う。当たり前なことだけど、でも、表にはみんな出産の痛みも育児の辛さも、赤ちゃんの可愛さで吹っ飛ぶ!みたいな表の主張があるじゃないですか。

 

難しいことで、この建前とか表が全部まるきり嘘ってわけじゃないと思う。ただ、それだけじゃないよねっていう風潮が今っぽいんじゃないかなーと思う。

 

こうなると、カルテットのアリスちゃんのシーンも思い出さずにはいられない。「それ言ったら、人間関係ってどれもズボン履いてるけどノーパンみたいなことじゃないですか」のやつ。このシーンは彼氏のケータイを見るか否かみたいな、バレなければ浮気はOKか否かみたいね流れなんですけど、「バレなかったらしてもいいって、ズボン履いてるけどノーパンみたいなことですよね?」とすずめちゃんが言うんですよ。「気持ち悪いじゃないですか」って。

 

アリスちゃんが畳み掛ける「この世で一番な内緒話って正義はたいてい負けるってことでしょ?夢はたいていかなわない。努力はたいてい報われないし、愛はたいてい消えるってことでしょう?」というシーン。これを見るとつらくなる。ああ、身も蓋もないことだけが素晴らしいわけじゃないなあ。大人は秘密を守るので。建前も大事。

 

だけど、バレなければ浮気じゃないっていうのは、レジの人いなかったらお金払わないみたいなことだと思うんですよ。わたしはそんなだっせーことする男は無理だなあって話を昨日オットとお風呂に入るときにした。なんの流れだったのか忘れたけど。

 

身も蓋もないことだけど、その真実に救われる場合もある。身も蓋もない残酷さに傷つくときもある。裏もあるし表もあるよね。どちらも嘘じゃないし、善悪白黒つけられないよね。そういうもんだよねっていう、今っぽさ。でも誠実でありたいよねって気持ち。とりあえず、アンナチュラル、面白いです。

 

こうやってテレビのことばかり話してると、カルテットの松たか子さんとクドカンのセリフがオーバーラップする。「彼が退屈しないように楽しいテレビの話を沢山したんです」「彼女の世界は狭いから、僕が聞いてやらなきゃ」

 

あと、最近はオットと二人で「僕のヤバイ妻」をアマゾンプライムで観てます。こちらはめちゃコメディでウケる。木村佳乃さんが演技うまくて痺れる。

 

 

最後に、モルディブで浮かぶわたしです。

泳げないので。 

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